

山田 結理香さん
3年[飛鳥未来高等学校出身]
大学生活での挑戦の積み重ねが
私を前向きにしてくれました
大学受験を前に、将来の進路を決めかねていました。就職のことを考えて進学すべきか、それとも興味のある歴史を学べる大学に進むべきか、迷っていたときに、札幌大学のレイターマッチング制度を知りました。幅広く学ぶ中で将来につながることを見つけ、専攻を決められる制度に魅力を感じました。
入学後は、何か新しいことを始めたいと思い、生協学生委員会に入りました。生協学生員会は、イベントの企画や新入生に学校生活の説明を行う入学準備説明会など、組合員のよりよい大学生活の実現を目的に活動している組織です。私は人前で話すことは得意ではなかったのですが、1年生のときに全道の生協学生委員が集まる大会で、活動内容のプレゼンテーションを経験。このことが、学校生活での自信になりました。

2年生では関心のあったアイヌ文化を学ぶゼミを選択。夏休みには4泊5日のゼミ合宿に参加しました。釧路や阿寒などの土地を訪れ、アイヌ文化の伝統料理や踊りを教えてもらったり、現地の方と交流したことは貴重な経験でした。
それまでも、アイヌ文化について学んではいましたが、教室で得た知識と、自分の目で見て、体感して得る知識とでは、まったく受け止め方が違いました。私は実際にアイヌ文化に触れるのは初めてだったため、そのどれもが興味深く、心に残りました。
この経験を通じて感じたのが、机上で学んだだけで「知っている」と思ってはいけないということ。ゼミの先生にも常に言われていることなのですが、本を読んだり、資料を見たりしただけでは、本当に知ったとはいえない、実際にその空気に触れ、経験してみないと本当のことはわからない、ということを実感しました。これはアイヌ文化に限ったことではなく、あらゆる学びや行動に通じるものだと思います。

現在の目標は、生協学生委員の活動の集大成として、古くなった学食の設備の更新を大学に働きかけることです。設備の調査や学生アンケートなどを行い、大学に要望書を提出したいと考えています。
札幌大学に入るまで、私はあまり活動的ではなく、どちらかといえば受け身なタイプでした。大学入学を機にそんな自分を変えたいと思い、生協学生委員会での活動や友人づくりなど、積極的に行動を起こすようにしました。最初は勇気が必要でしたが、一つの挑戦を乗り越えることで自信がわき、しだいに挑戦することが特別なことではなく、当たり前のことになっていったのです。何事もまずは一歩踏み出してみようという気持ちになれたのは、札幌大学での経験を通し、自分が成長できたからだと思っています。

